8月5日 晴
2002年8月。今回はソロツーリングではなく、バイク仲間と1泊2日で岐阜県・長野県に跨る、乗鞍岳へツーリングを企画した。乗鞍岳は、標高が3000mを有に越える山だ。車・バイクなどが走れる日本で一番標高が高い道路、乗鞍スカイライン・乗鞍エコーラインがある。この日本で一番標高の高い所を走る道路が、2003年からは、マイカー規制が掛かると言うのだ。これ程の山岳道路を味わえる道路は、そんなに無い。今回は、乗鞍サヨナラ・ラストランを楽しむ為、気の合う5人で、ツーリングを楽しむ事になった。
バイク仲間4人と。
この後、権兵衛峠を目指す。
中央高速道路・駒ヶ根インターを降りた所にある、ソースカツ丼のお店 『明治亭』カツが分厚くて、美味かった。
この分厚いカツ!!! メチャ美味かった。
AM 7:00 名神高速道路・草津SAで待ち合わせ合流して、名神→中央高速へ走る。バイクは、僕のアフリカと、ハーレーが3台と言う異色の組み合わせ。明日、乗鞍高原で合流する後の1人は、BMW K1100と言う、おのおのバイクが、バラバラだ。前泊組の4台のバイクは、中央高速の駒ヶ根インターで降りて、ここから中央アルプスを越える、権兵衛峠へ。その前に、長野県・伊那地方の名物、ソースカツ丼を食べる。さすがにお客さんも、いっぱいだった。30分ほど待って、ようやくソースカツ丼を戴く。分厚くて、最高に美味かった。
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権兵衛峠から見た、南アルプス
南アルプスの山々の看板
中央高速・駒ヶ根インターを降り、中央アルプスを跨ぐ権兵衛峠を目指して行くと、標高が段々高くなって行く。峠へ到着すると、権兵衛峠の看板と南アルプスの山々を説明する看板があった。昔、権兵衛と言う人が、木曽へ物資を運ぶ為のルートとしていた事から、この名が付いたらしい。
権兵衛峠を越えて、木曽福島より乗鞍高原を目指す。乗鞍林道から、乗鞍高原に入る。途中写真スポットで記念撮影。

今夜の宿は、乗鞍高原にある、『高原の宿 みはらし』もちろん乗鞍温泉の源泉を引いた宿で、露天風呂が自慢の宿だ。
乗鞍岳・最高峰 『剣ヶ峰』は、標高が3026m。万年雪があり、夏でもスキーが楽しめる。
標高1620m地点で、途中で記念写真を・・・
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乗鞍高原・高原の宿みはらし に到着したのは、PM4:30 頃。早速到着次第、自慢の温泉へ。ここは、低料金ですばらしい露天風呂だった。男4人で、むさ苦しかったのだが、結構楽しめた。料理もイワナの骨酒、手打ちそばなど、なかなかいい感じだった。
みはらしの食堂の入り口。重厚な昔の農家の建物を一度解体し、乗鞍高原へ移動し再度、宿として組みなおした建物。重厚な梁が印象だった。
館内にはレトロな時計が・・・
温泉の後のビールで乾杯!イワナの塩焼きを肴に・・・
それではご一緒に温泉へ・・・・
・・・参りましょう!
野郎4人でむさ苦しかったが・・・
お湯は流石、源泉掛け流し・・・
乳白色の温泉は、なかなかなもの。
高原の宿・みはらしの夜は、更けて行った。温泉上がりのビールは格別。明日は、いよいよ乗鞍岳へラストランだ。標高2700mの畳平へ、一気に上れるのはもう時間が無い。来年からは、環境問題の為マイカー規制が掛かってしまうので、もちろんバイクでも行けなくなる。少し残念だが、環境への影響は深刻だ。信州のメジャーな観光地・上高地も既に、マイカー規制が引かれている。今後も環境の配慮から規制が掛かる道路が増えてくると思うが、すばらしいワインディングを楽しめる環境に配慮したバイクの開発をメーカーのも要望したいものである。今夜は、楽しい宴会になった。明日は乗鞍ラストランを充分と堪能したい。
8月6日 晴
AM 4:30頃 目覚める。昨夜、遅くまで飲んでいたにもかかわらず、こんなに早く目が開いた。ツーリングの朝は、いつも早く目覚める。一番、気になっていた天候を慌てて、宿の外から、乗鞍岳を見る。晴れだ!乗鞍ラストランにふさわしく天候は、晴。心が踊った。清清しく早く起きたので、自分一人で朝風呂に入るとする。他のみんなは、まだ寝ていた。早速、『高原の宿・みはらし』の朝風呂を堪能するとした。
早朝の、高原の宿・みはらし(左)と乗鞍岳。(正面)
朝早いと、貸切状態!!この露天風呂を独り占め!
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階段を下りて行くと・・・
1時間以上、貸切状態だった。
この、みはらしの露天風呂は、別名『りすの湯』と呼ばれており、運が良ければ、入浴中に、りすと遭遇出来るらしい。
こちらは、別の露天風呂。
みんなより、早く目覚めたので1時間以上、朝風呂に浸かった。非常に贅沢だった。朝早かったので、誰も入浴している人も居なかった。1時間以上経ってから、相棒が入って来たのだが、貸切状態とはかなり贅沢だった。りすには、遭遇出来なかったが、川のせせらぎ音、乗鞍高原の風に当たりながら入浴するのは格別だった。今日は、いよいよ乗鞍エコーラインより、畳平へ向かう。標高は2700m。日本の山岳道路では最高所に位置する。
いよいよ、宿を出発する時間。AM 8:00前に、もう一台のバイクが滋賀からこちらへ向かっているので、合流場所へ急ぐ。乗鞍岳へ向かう前に、白骨温泉へと向かう事にした。
高原の宿 みはらし荘を後にする。
白骨温泉にある、『泡の湯』の露天風呂にて。
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白骨温泉の看板。
乗鞍岳に行く前に、信州では、有名な白骨温泉にある、『泡の湯』の露天風呂へ立ち寄った。白骨温泉といえば、入浴剤偽造問題で、一躍話題になった温泉だ。しかしこの泡の湯は、入浴剤を一切使用していなかった温泉だ。混浴の露天風呂露天風呂で、信州では、メジャーな温泉の一つに数えられる温泉。一度入ると。3年は風邪を引かないとも伝えられている。
白骨温泉の泡の湯に浸かり、丁度お腹も空いてきたので、信州のもう一つの楽しみ、蕎麦を食べに行く事に。場所は、乗鞍高原にある、そば処 『いがや』で、100%手打ちそばを戴く。他には、『おやき』もあり、味も格別だった。
そば処 『いがや』から望む、乗鞍岳。
8月でも頂には、残雪が残っていた。
そば処 『いがや』
ここ信州では、蕎麦の生産が有名で、お蕎麦を各所で味わえる。
岐阜県側の、乗鞍エコーラインより下界を望む。
乗鞍エコーライン名物の渋滞。酷い場合、シーズンのピークでは畳平まで軽く4時間待ちなど、ざらにある。今回は、平日だったので、それでも、約1時間くらいの渋滞だった。
渋滞も無く、ようやく流れ出した。この景色も2003年からは拝めなくなるので残念だ。
山頂の畳平へのアクセスは、乗鞍エコーライン(長野県側・無料)と、乗鞍スカイライン(岐阜県側・有料道路)があり、今回は長野県側(無料)の乗鞍エコーラインよりアクセスした。
乗鞍高原にある、そば処・いがやで、昼飯を済ませて、
いよいよ、乗鞍エコーラインより、乗鞍岳・畳平を目指す。
名神高速道路から、中央道を目指す。
(リア・オンボードカメラにて撮影)
名神高速道路上り側・彦根インター付近。
(リア・オンボードカメラにて撮影)
乗鞍岳・畳平に到着。2003年のマイカー規制を知ってか、平日にも関わらず、かなりのマイカー&バイクが来ていた。
           畳平山頂にて。
標高2700mは、下界とは別世界。気温が15度くらいで、かなり涼しい。もう、バイクで来れなのが残念だ。
     
      ※画像にオンマウスして下さい。
標高2700mに位置する、乗鞍岳・畳平。自動車で走れる日本最高所だが、元々、観光用の為に作られた道路ではないのは結構知られていない。ここは、太平洋戦争時、日本軍が軍事飛行機用エンジンを開発するために作られた山岳道路だったのだ。余談だが、ここ畳平は、環境への配慮からトイレ1回、100円。下手に下痢にもなれない所なのである。(@o@)
乗鞍岳山頂にある乗鞍山頂簡易郵便局。
冬は閉鎖で、夏だけの臨時営業となる。
約 1時間半程過ごし、畳平を後にする。天候は、雨さえ降らなかったが、山の天候は晴れたり、曇ったりと安定しない。まして雨が降らなかっただけ幸運かもしれない。復路は、岐阜県側の乗鞍スカイラインから、降りるとした。
乗鞍を走れるのは、これで最後なので、
みんな味わいながら走った。
(リア・オンボードカメラにて撮影)
乗鞍スカイライン料金所ゲート前にて。

走れる期間がカウントダウンされた看板があった。
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もう走れないとなると、帰るのがもったいない・・・
(リア・オンボードカメラにて撮影)
帰りは、高山を経由し、飛騨せせらぎ街道を南下し、郡上八幡インターより、東海北陸道経由名神高速道路にて帰りを急ぐ。乗鞍エコーライン・乗鞍スカイラインは、マイカー規制の為、現在はもう走れない。環境への配慮の為だ。将来、水素エンジンなど、CO2が排出されないエンジンが開発された時は、マイカー・バイクが再び走れる日が来ればいいのだが。


乗鞍は、山岳道路の豪快さを楽しませてくれた。しかし次に標高が高い道路。それは長野・群馬に跨る、志賀l草津横断道路(渋峠・標高2172m)。今後、また上高地・乗鞍のように、志賀草津横断道路もマイカー規制が掛からなければいいのだが・・・
高山付近にて。
(リア・オンボードカメラにて撮影)
飛騨せせらぎ街道にて、走行中にパチリ!
ツーリングデータ不明
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